自我状態

人間には個人個人に性格の傾向というものがあります。あなたの対人関係の姿勢を知るために、エゴグラムがあります。
これは今現在のあなたの自我状態を知るもので、良いとか悪いとかというものではありません。今の自分の状態に気づく為のものです。
自我状態を分けると5つあります。
(1)良心的で厳しい心(CP)
   信念に従って厳しく行動する心。良心や理想と深く関係した部分。強すぎると、支配的な態度、命令的な口調になります。弱すぎると、例えば子供をうまく叱ることができず、しつけに苦労します。
(2)養育的なやさしい心(NP)
   思いやり、いたわり、寛容さをもつやさしい心です。強すぎると、過保護やおせっかい。低すぎると、冷淡な人になるでしょう。
(3)理性的で、冷静な心(A)   
   事実に基づいて物事を判断しようとする合理的な心。感情的に揺れず、よく考えて行動します。強すぎると、コンピューターの様で人間味にかけます。弱すぎると、現実認識にゆがみが出ます。
(4)行動的でのびのびした心(FC)
感情や要求を自在に表現できる、自由な子供の心です。あなたの性格の中で喜びに満ちた部分です。直観力、創造力が宿っていてよく遊びよく笑います。少しわがままで、他への配慮が欠けるところもあります。これが低い人は楽しめません。
(5)人に合わせる消極的な心(AC)
   自然な自分を抑えて周囲の期待にそうように生きてきた心。嫌なことも耐える「いい子」なのですが、劣等感が強く落ちこみやすいです。これが低い人は、他人の言うことに惑わされません。
さて、あなたはどの自我状態にありますか。うまく出し入れできると生きるのがきっと今よりも楽になると思います。もっと詳しく知りたい方は、交流分析エゴグラムの本を読んでみてください。