よく見よう、よく聞こう、よく感じよう

私たちはややもすると見慣れたもの聞きなれたものだけで満足してしまいがちです。
いつもの時間割、いつもの通勤、いつもの街並み、いつもの満員電車。いつもの食事。
あーあ、またいつもの始まり。つまんない、味気ない。何とか今日一日過ぎれば良いや。ふー。
これじゃほんとにやんなっちゃいます。
でもちょっと、周りの風景をよく見てみましょう。
あっ、あんなところに朝顔のつるが伸びている。紫色の花が、朝露に濡れてゆれている。うれしいきもち。
よく聞けば、ハイヒールの音かたこと。おばあさんのくしゃみ。自転車屋さんのおじさんのシャッターを開ける音。赤ちゃんのはしゃぐ声。5時のチャイム。夕焼けこやけ。
よく感じましょ。そうすれば世界は広がります。退屈な日常からの脱出です。
一緒に感性を研ぎ澄ましましょう。世界の色合いが変わります。
電車の中は、良い観察の場所。化粧する女学生。ヘッドホンしてメールに夢中のお兄ちゃん。貧乏ゆすりのおじさん。
太ったおばさん、汗だく。いろんな人生が見えてきます。
悲しみもいら立ちも、あせりも絶望も、よく見えてきます。みんな生きるの大変なんだね。
だから、よく見て、とく聞いて、よく感じましょ。